本当はすごいチーズの栄養、意外に知らないチーズのこと

食べ物

今や洋食や和食など、料理のジャンルに関係なく、あらゆる料理に使われている「チーズ」。

普段、当たり前のように食べられているものですが、実はその栄養についてはあまり知られていないかもしれません。

「チーズって乳製品なんだから、牛乳とそんなに変わらないんじゃないの?」なんて思われるがちですよね。

でも、意外とチーズって、栄養バランスの面などから、完全食品に近い食品だって知っていましたか?

チーズってどんな食べ物?

まず、チーズは優れた栄養食品であり、嗜好食品であり、機能性食品でもあるのです。

チーズの原材料はミルク、つまり牛乳です。

日本のチーズはほとんど牛のミルクで作られていますが、世界各国では山羊など様々な家畜のミルクから作られることもあります。

ではやはり、栄養面では牛乳とそんなに変わらないのかというと、様々な製造過程を経てチーズになりますので、牛乳の栄養素がギュッと凝縮される上、発酵や熟成という期間を経て、様々な要素が含まれることになるのです。

チーズに含まれる栄養って?

ミルクには、赤ちゃんが育つために必要な栄養がすべて、バランスよく含まれています。

ですから、ミルクから作られるチーズにも、六大栄養素のうち、食物繊維を除くすべての栄養素がバランスよく含まれています。

ちなみに六大栄養素とは、「たんぱく質」「脂肪」「炭水化物」「ミネラル」「ビタミン」「食物繊維」のことです。

さらに、特によく運動する方に朗報ですが、チーズに含まれるたんぱく質は、熟成によって分子が小さくなっており、他の食品のたんぱく質よりも消化吸収しやすいといわれています。

筋トレの前後にプロテインを飲んでいるような、ハードトレーニングを行っている方でも、間食にチーズを食べることで、さらに効率よくたんぱく質を摂取できます。

栄養バランスをより完全にするためには、チーズとともに、食物繊維を多く含む果物や野菜と一緒に摂取するのがいいでしょう。

チーズに含まれるたんぱく質の量

チーズに含まれるたんぱく質は、消化吸収しやすいのは先ほど書いた通りですが、では一体、どのくらいたんぱく質が含まれているのでしょうか?

ひとくちにチーズといっても、製造方法の違いなどで様々な種類のチーズがあります。

そして、たんぱく質の含まれる量は、およそどのくらい原料のミルクが凝縮されているかによって決まります。

パルメザンチーズのように、特に硬いチーズは、含まれているたんぱく質は多くなる傾向にあり、チーズ100gあたり、45gほどのたんぱく質が含まれています。

やや硬めのチェダーチーズやゴーダーチーズには、チーズ100gあたり、25gほどのたんぱく質が含まれています。

より柔らかいフレッシュチーズといわれるようなチーズの場合、チーズ100gあたり、8~15gほどのたんぱく質が含まれています。

ちなみに、牛乳は100gあたり、3gほどしかたんぱく質が含まれていませんので、チーズには多くのたんぱく質が含まれていることがわかります。

とはいえ、チーズはカロリーも多く、商品によっては塩分もそれなりに含まれていますので、食べ過ぎには注意しましょう。

機能性食品としてのチーズは?

チーズには機能性食品とされる、さまざまな要因があります。

まず、チーズは低GI食品です。

つまり、食べても血糖値が急激に上昇することのない食品なのです。

高GI食品であるパンを食べるときでも、チーズと一緒に食べると血糖値の上昇がゆるやかになります。

また、チーズを食べることで、虫歯を予防したり、肥満を抑制したり、ピロリ菌も抑制されます。

それだけでなく、整腸作用が循環器系の病気やがん予防にもつながり、高血圧も予防します。

もちろん、凝縮されたカルシウムも多く含まれていますので、骨粗しょう症の予防にもなります。

まとめ

普段からチーズを食べている人も多いですが、間食のおやつをチーズに変えたり、食事に一品チーズを添えたりすることで、頑張らなくてもさらにバランスのよい食生活が実現できるって、すごいですよね。

これまでチーズの栄養なんて考えたことなかった、という人も、これからは限りなく完全食品に近いチーズを意識して食べてみてはいかがでしょうか。

(参考)チーズと健康 – 世界チーズ商会